確定申告の「か」の字も知らないそこのあなた。
お久しぶりです。マーシャさんです。
今年も確定申告の時期になりましたね。
そこで今回は「確定申告って聞いたことあるけどなにか全く分からない!!」「確定申告のかの字も分からない!!」という人に向けて
- 確定申告とはなにか
- 確定申告ってしなきゃいけないの?
の大きく二点に分けて説明しようと思います。
確定申告の具体的なやり方が知りたい方は別の記事を読んでください。気が向けば私も色々書いてみたいと思っています。
では早速本題に入りましょう。
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確定申告とはなにか?
誤解を恐れずに簡単にいうなれば「去年一年間のお金に関する成績報告」です。
去年一年間、今年(2020年2月現在)だったら2019年の1/1から12/31までに
自分が稼いだお金をすべて合計して国に報告するのが確定申告です。
そんくらい知ってるよ!って方もいるかもしれませんが私も去年勉強するまではわかってませんでした。同じようにこれも知らない人が一定数いると思って書いています。
まず私たちの所得税がどのようにして決められているかというと所得に応じて累進課税でパーセンテージが変わって課税されています。その所得の合計を報告して国に税金を払うというのが一連の流れになります。
所得税の速算表 | ||
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
195万円以下 | 5% | 0円 |
195万円を超え 330万円以下 | 10% | 97,500円 |
330万円を超え 695万円以下 | 20% | 427,500円 |
695万円を超え 900万円以下 | 23% | 636,000円 |
900万円を超え 1,800万円以下 | 33% | 1,536,000円 |
1,800万円を超え4,000万円以下 | 40% | 2,796,000円 |
4,000万円超 | 45% | 4,796,000円 |
こんな感じで税率が計算されてます。しかし稼いだお金の合計に掛け算が行われているわけではないのです。
確定申告では
稼いだお金の合計を「収入金額」、そこから費用や経費を除いたのが「所得金額」といいます。
硬い言葉がちょっと出てきちゃいましたけどここまでついてきてますか~
この所得金額から様々な控除を引いたのが「課税所得」といい、
この課税所得に対して先程の税率をかけて納める所得税を決めているのです。
控除というのはなにかというと「ひとそれぞれ事情がいろいろあるだろうし税金減らしてあげるよ~」というシステムです。
例えば
養うこどもがいる場合、「扶養控除」という控除がつき38万円合計所得から減らせます。
医療費をたくさん払っている場合、「医療控除」が適用でき、使った金額に応じて所得を減らせることになります。
住宅を購入した場合、きちんと申請すれば10年くらい住宅控除が受けられます。
障害をもっている場合も障害者控除が受けられます。
その他にも社会保険控除、生命保険控除など様々な控除があり、これらの控除は確定申告で収入と一緒に申請することになります。
そう、確定申告は「成績報告」のようなものなのです。(?)
2 確定申告ってしなくちゃいけないの??
確定申告の大原則は
「納税する必要がある人は確定申告は義務である」です。
確定申告しなくちゃいけない人は確定申告しないといけない。
進次郎構文になっちゃいましたが1で少し説明したように合計所得から控除を引いていると課税所得が0になってしまう人が出てきます。
この人たちは税金を払う必要がないので確定申告する必要はないです。
(ただ義務はないだけでしたほうがいいかもしれません。最後まで読んで~)
また、普通にバイトやお仕事などでお給料をもらっている人だったらあらかじめ所得税としてお賃金の一部を会社を通じて納めています。
これが「源泉徴収」です。
確かに一年の最後に何万単位の振り込みしないといけないのは大変ですよね。だから毎月少しずつ納めているんです。
そして各会社では年末に簡単な控除は考慮して計算してくれる「年末調整」を行っています。
この年末調整ではその会社で稼いだ合計所得から扶養控除や保険料の控除など会社で出来る控除を引いて課税所得を計算してくれます。
その課税所得から計算した所得税が今まで払っていた「源泉徴収税額」より多ければその差額分が戻ってきます。年末に会社からお金をもらった経験がある人もいるのではないでしょうか。(私は経験したことないですが)
それは一年分したら払いすぎていたお金が戻ってきていたんです。
そこで年末に会社からもらえるのが「源泉徴収書」です。
それで完結する人は確定申告しなくても大丈夫です。
念を押しておくと「年末調整」は確定申告ではありません。でもそれで終わりの人もいます。
ただ複雑な控除を申請する人、収入源が複数ある人はそれでは完結しません。
確定申告ではすべての収入を申告しなくてはなりません。複雑な控除は会社ではやってもらえません。
ここで「確定申告しなくちゃいけないの??」に戻ると
複数収入がある人ですが基本的に一番額が大きいところでしか年末調整してもらえないので確定申告したら払いすぎている源泉徴収額の差額が戻ってきます。
控除を追加して課税所得が減り納める所得税が減った人もその源泉徴収税額との差額が戻ってきます。
この確定申告して還ってくるお金を「還付金」といいます。いいか??これはお前らの払いすぎたお金であって!確定申告でお金もらえるけど稼げてるわけじゃないからな!!勘違いすんなよ!!
…すいません。勘違いしてる人があまりに多くて感情的になってしまいました。
。
また長くなってしまったので一旦まとめて終わりますね。
- 確定申告は去年一年間の成績報告!
- 所得から控除を引いて課税される金額を決める!
- 給与をもらっている人はあらかじめ「源泉徴収」として納めている!
- 会社ごとでまとめて国に提出するのが「年末調整」で確定申告とは違う!
- 年末調整で完結する人は確定申告する必要がない!
- 完結しない人は確定申告すれば払いすぎた「源泉徴収」が還付金として戻ってくる!
全然まとまりきらなかったのですが人それぞれ違う!とは書きたくなかったのでたくさん書くことにしました。大学生は複数バイトしていることが多いと思うので確定申告したら還付金があるかもしれませんよ。私は一枚見ただけでも5000円くらい納めてたので確定申告して返してもらうつもりです。あと、確定申告して所得金額合計したら思ったより多くて税率上がっちゃったって人は納税になることもあります。そういう人は確定申告する義務があります。しなくてもバレない気もしてますが…
次の記事では確定申告のやりかたを説明しようと思ってます。
では。
国税庁の税の手引きのURLも載せときます。https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tebiki/2019/index.htm